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オリベコレクション
総織部獅子香炉 「慶長拾七年 熱田神宮」 銘記
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大きさ:20,9 cm 17世紀 桃山時代  岩村(森城主)城下 
勝川家伝来 元屋敷窯陶祖 加藤景延作 熱田神宮奉納

(解説)織部で年記銘の作品はめずらしく、織部はもとより美濃焼に対する自信に溢れた作品です。美濃の窯大将(総帥)加藤景延が精魂を込めて制作した不朽の名品です。先の解説にありました古田織部の安全と和平工作成功を祈願した陶工全員の願いが込められた作品です。東京国立博物館に同じ香炉が存在します。

織部瓜形向付5客(鳴海織部)
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寸法16cm17世紀桃山時代岩村(森城主)城旧家伝来 

(解説)ろくろでは表現し得ない形を、オリベでは「型打ち」によって成功させました。この作品は白菜のようにも見えますが瓜をイメージして作られたものと思われます。2種類の土を使用する鳴海織部の技法を使うことにより発色の変化が際立った作品です。

黒織部鷺文筒茶碗
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大きさ:11cm17世紀 桃山時代金山(森城主)旧家伝来

(解説)織部の茶碗の魅力は造形力と描かれる絵の力にあります。この茶碗は織部焼きでは数が少ない筒茶碗ですが白地の部分に描かれた芒と鷺の絵は実際の景色を切り取ったような生き生きとした力にあふれた作品です。造形は歪みの少ない造形ですが堂々とした風格と品格を備えた不朽の作品です。徳川美術館の銘「冬枯れ」光存作と同じタイプの茶碗です。

織部扇面形筒向付五客(鳴海織部)
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大きさ:高さ12cm17世紀桃山時代 山城淀藩14万石稲葉家伝来

(解説)織部のなかで造形の面白さ奇抜さは向付にかなうものはありません。上から見れば扇面、縦から見れば緑・白・薄茶色のカラフルに干網を描いた筒状の器。この作品は赤土と白土を用いた鳴海織部の技法を用いております。一見西洋風に見えますが日本的な格調高い織部筒向付けの逸品です。この作品と同じ鳴海織部の作品が東京国立博物館に現存します。稲葉家(城主)の伝来です。

弥七田 織部筒向付 五客
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大きさ:高さ 11cm 17世紀 桃山時代 金山(森城主)城下 旧家伝来

(解説)400年前に作られた器とは思えない斬新なデザインの筒向付です。此の織部焼きは従来の織部焼きとは全く別の作風である弥七田織部の作品です。織部焼きで赤色を使用するのは弥七田織部以外にはありません。洋風で洗練された筒向付けです。この作品と同じ作品は九州福岡の国立博物館に現存します。桃山時代から400年以上続く美濃旧金山城で管材(材木)を扱っていた某旧家に伝来した作品です。

鳴海織部扇面鉢
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大きさ: 22,5cm17世紀桃山時代  金山城下旧家伝来

(解説)織部の扇面鉢の現存は、数が少ないと言われております。洗面の造形は織部が好んで用いた形で向付や、蓋物の鉢などにも見られます。織部の名品には作品の表現を重奏的に際立たせるため鳴海織部の手法を用います。この作品も鳴海織部の作品で、ねずみ色の発色を見事に引き出しております。文様は鍵の模様と梅鉢、華模様を見込みに描いております。織部の家紋は扇文,、師匠の千利休は菅公を慕っていたので梅鉢、加藤景延のお祖父さんの加藤春永陶祖の窯印は鍵模様、これらの模様がデザインされています。頂点を極めた自信に満ちた堂々とした秀作です。

織部笹透かし長角筒向付 5客
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大きさ:高さ11cm17世紀桃山時代 金山(森城主)城下 旧家伝来

(解説)上から見ても、横から見ても長方形で上が少し細くなっております。笹とハートが透かし彫りされ、鉄で鱗文様がえがかれております。底は中程に付けられております。異国文化を取り入れた軽妙なデザインです。弥七田窯の作と推定されます。此の向付けと同じタイプの作品は荒川豊蔵資料館に現存します。

黒織部芒文沓形茶碗
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大きさ: 14cm 17世紀 桃山時代旧家伝来 松尾流宗匠極め

(解説)織部の造形最大の特徴である左右不対象の歪みの美が追求された茶碗が織部黒(黒無地の沓形茶碗)や黒織部(絵を描いた黒茶碗)です。おなじ作品は二つとない個性の極限を追求してたどり着いた造形です。

黒織部L文沓形茶碗
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大きさ:15 cm 16〜17世紀 桃山時代金山城下某旧家伝来 折れ松葉窯印

(解説)この作品は織部黒から黒織部に移行するまでの期間に大窯で焼成された織部焼きです。窯印は折れ松葉、瀬戸6作の高島長十です。漆黒の瀬戸黒釉薬を開発したと伝えられ、永禄、天正,文禄年間頃に活躍したと考えられる陶工です。Lの模様を用いておりますが、初期の織部作品です。堂々とした自信に満ちた古格漂う逸品です。

品名:鳴海織部手付鉢
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大きさ:25cm 17世紀 桃山時代 金山(森城主)城下旧家伝来 

(解説)400年間杉箱に入っていた此の織部手付き鉢を目にしたとき、かってないほどの驚きを感じました。洗練され尽くされたデザイン、昨日作られたような新しさ、破格の美しさをもつ織部焼きに触れた感動の記憶が蘇ります。この作品は鳴海織部ですが織部の名品を焼いた加藤景延の父景光の窯とされる隠居窯の作で、美濃の窯大将(総帥)景延が、景光を偲んで焼かれた作品ではないかと思われる力作です。

 
黒織部松竹梅沓形茶碗
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大きさ:14,5 cm 17世紀 桃山時代 金山(森城主)旧家伝来  加藤源十郎窯印(加藤春岱極め)

(解説)此の黒織部の造形は、上から見るとなめらかな3三角形で松を形取り、鼠志野の技法を用い鉄釉薬を掻き落とし白い模様を浮かび上がらせ、白地の上に鉄絵を描くという高度な工夫が凝らされております。またヘラを使い彫り模様が施されております。見込み内には笹模様と梅の花が描かれています。

この作品には瀬戸6作の加藤源十郎の窯印があります。幕末の美濃名工加藤春岱が極めた貴重な作品です。加藤源十郎は志野焼きで有名な美濃大萱、牟田洞窯の陶祖です。国宝に指定されております志野茶碗「卯の花薔」の作者と言われる陶工です。

織部干網文鉢 加藤景延慶長七年六月銘 (鬼板で筆書)
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大きさ: 26cm17世紀 桃山時代 金山城下(森城主)旧家伝来 元屋敷窯陶祖景延作

(解説)桃山時代の美濃陶祖加藤景延の年記在名の志野風の織部大鉢です。網干文に千鳥が飛ぶ模様に周りが緑釉で飾られています。緑釉がなければ完全な絵志野です。加藤景延の在名作品はおそらく他に残存していないのではないかと思われます。

この作品は旧金山城下で桃山時代は材木などを一手に扱った豪商で400年続いた旧家に伝来された作品です。金山城は美濃焼きの領主で古田織部と関係が深い、織田信長、豊臣秀吉の重臣森長可・忠正の城下です。慶長6年元屋敷登り窯が建設された記録があります。加藤景延が初窯を記念して関係の深かった当時の豪商〈旧家)のために作った、作品ではないかと推察されます。元屋敷登り窯は名陶を産した窯です。また登り窯で大窯風に志野を焼いたことでも知られています。
 
品名:赤織部蕨文松皮菱形向付 5客 (弥七田窯)
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大きさ:高さ13cm 17世紀 桃山時代 金山(森城主)城下 旧家伝来

鉄分を含んだ土に、白泥で絵を描き鉄釉でふちどりする織部を赤織部といいます。鉄分が多いと赤くなり薄いと明るい薄茶色となります。この形は松皮菱形の向付です。模様は蕨と梅花の模様です。このような斬新な器にどのような料理がのせられたか、想像するだけでロマンが尽きません。
品名:黒織部梅唐草文沓形茶碗
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大きさ:15 cm 16〜17世紀 桃山時代 金山(森城主)旧家伝来 一窯印

織部黒の激しい造形の大振りの茶碗に箆で絵を描き白線を浮き上がらせた豪快な黒織部茶碗です。慶長年間登り窯による、窓開き絵の織部以前の織部焼きで大窯焼成されたと思われる織部焼きです。模様は梅に唐草と月が描かれております。窯印は高台内に一が箆で力強く書かれております。

織部が慶長4年(1599年)自宅に神谷宗湛を招いて出した茶碗が沓形茶碗で、有名な「へうげもの」の言葉が記録されております。慶長4年は今だ登り窯は出来ておらず大窯焼成の織部焼きと推察されます。

品名:総織部砧形魚耳花生
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大きさ:高さ30cm17世紀 桃山時代  旧家伝来 弥七田窯と推定

中国の宗〜元時代の青磁の砧形の総織部花生です。魚の双耳で菊の文を線彫りした品格の備わった花生です。古田織部は後陽成天皇から厚遇されておりました。この作品は皇室のために作られた可能性も指摘されます。弥七田窯では中国青磁をモデルにした作品が作られましたので弥七田窯の産と思われます。。
織部黒沓形茶碗
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大きさ:16 cm 16〜17世紀 桃山時代 金山(森城主)城下 旧家伝来 T窯印

織部黒の初期の作品です。天下一と言われた瀬戸6作有来新兵衛の作品です。ゆず肌のような肌で、落ち着いた茶色で、豪快な大振りの沓形茶碗です。
 
黒織部沓形茶碗
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大きさ: 14,5cm 17世紀 桃山時代 旧家伝来 

織部の最盛期は慶長8年頃から始まるのではないかと思われます。この作品は元屋敷登り窯で焼成された黒織部の作品です。焼き上がりが良く昨日作られたような新鮮さです。
織部香合
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大きさ:5,3cm 17世紀 桃山時代  旧家伝来

鳴海織部の技法を用いた品格の備わった織部香合です
織部茶入
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大きさ:高さ11、5cm 17世紀 桃山時代  旧家伝来

洗練されたデザインです。元屋敷窯か、弥七田窯の産と思われます。
黒織部茶入
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大きさ:高さ11、5cm 17世紀 桃山時代 金山城下 旧家伝来 一窯印

背丈のある腰帯び形の茶入れです。元屋敷窯の産と思われます。
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